ソーシャルグラフについて考える
ソーシャルグラフとは
ソーシャルグラフとは、簡単に言うとインターネット上の人間関係図のことで、相関関係やつながりを意味します。SNS(Social Networking Service)上では、コメントやシェア、あしあとなど、つながりを構築する機能として提供され、ユーザー間のつながりを構築することでソーシャルグラフは形成されます。
インターネット上の人間関係は、「リアルな関係」と「バーチャルな関係」、大きく二つに分けることができます。具体的に言うと、実際に知っている人とつながる事が前者、一度も会ったことのない人とSNS上で友達になっているようなケースが後者に当たります。バーチャルな関係の場合、必ずつながるきっかけになった事柄があるはずです。例えば、共通の友達がいる、趣味嗜好が同じなど。それを機能として提供しているのが、FACEBOOKのコメントやmixiのあしあと機能だったり、AMAZON、楽天のレビュー機能だったりします。
ユーザーの購買心理とソーシャルグラフ
では「AISAS」のプロセスとソーシャルグラフの関係を、FACEBOOKユーザーを例に考えてみましょう。このユーザーはラーメン好きで、ラーメンのコミュニティにも参加しています。
①Attention(注意)
FACEBOOKグループで、新店情報を知ります。
②Interest(興味)
「バーチャルな関係」の友達の写真投稿を見て興味を持ち、一度食べてみたいと考えます。
③Search(検索・比較・検討)
食べログで場所や価格をチェックします。場合によってはFACEBOOKグループで、既に食べた人に直接感想を聞きます。
④Action(購買)
ラーメンを食べに行きます。(美味しかった!)
⑤Share(共有)
写真付きでFACEBOOKに投稿します。もしかしたらTwitterやfoursquareにも投稿するかもしれません。この情報はその友達にまた伝播します。ステルスマーケティングが問題になっていますが、信頼関係が構築できている友達のおすすめ情報は何にも勝り、高い確率で購買行動に結びつきます。
どうビジネスに活かすか、これが問題だ
自分がFACEBOOKユーザーなら、友だちが押した「いいね」気になりますよね?「リアルな関係」の友達なら、ご近所のニュースに対し「いいね」を押したのかもしれない。「バーチャルな関係」の友達なら、共通の趣味に対して「いいね」を押したのかもしれない。ユーザーは常に、役に立つ情報やお得な情報を求めています。これに対し、FACEBOOKはクーポン、チェックインクーポン機能を提供しています。発券する側は、クーポンの品を負担する代わりに、ユーザーにお店のPRをしてもらうことが出来ます。そもそもシステムが全く異なるのですが、無料で利用できる点がグルーポンとは違います。飲食店や小売店の方は一度試してみてはいかがでしょうか?